東海CX 第3戦 木曽三川ワイルドネイチャープラザ CM 3 1位 土佐路

自転車競技部(同好会)としての活動はかなり下火になってしまいました。

 

ともに精進していた先輩方は卒業し、それぞれの道に進み、目標に向かって活動していることでしょう。

 

後輩はできましたが、現在私を含むメンバーは外部のクラブの方でお世話になっており、学連より実業団レースなどの方に参加して活動しているという状況です。

 

そんな中でも、僕は、先輩方と立ち上げて、ともに活動してきたという足跡を最後まで残すために、大学を卒業するまで、そしてこのジャージがボロボロになるまで、金沢大学というチームでレースに挑みたいと思っています。

 

これを読んでいる皆様、金沢大学というチーム名で走っている選手を見かけた際は、どうか応援よろしくお願いいたします。

 

前書きはこのくらいにしまして、本題に移ります。

 

お時間のあるときに読まれることをお勧めします。

今後自分が見返したときのために、結構詳しく書く予定なので本当に長いです。

結論から申し上げますと、ME3(C3)で勝つことができ、C2に昇格することができた。


photo by 田中さん



 

以下詳細

 

機材情報

 

フレーム BRIDGESTONE CX 6

 

ホイール ROVAL TERRA CLX

 

タイヤ  SPECIALIZED TRACER PRO

 

空気圧  F 1.35bar   R 1.4bar

 

ギア   F 42t          R 11-28t

 

参考までに、体重は56.4キロ(前日測定)。

 

 

 

前準備、試走

 

前準備としては、11月ごろから実家に帰っていたので、ひたすらロードでベース練習を週23回くらい

CXは愛知牧場の練習コースがオープンしたら、週一回は走る練習をすることを心掛けた。

それ以外にも、予定が埋まっていて外に漕ぎに行く時間があまりない時に

CXの基礎練習(8の字等)を長くて1時間程度することも多少。

 

CXに関しては、この内容でそこそこ乗り方を思い出すことができたと思っているほか、岩岳に行き、MTB乗せてもらった時の経験がかなり生きたと思っている。

 

砂の練習は周囲に環境が見つからなかったため、乗車での練習はしていない。

 

GCNの動画を見たり、すくみずログさんのブログで走り方を予習し、Koba-cycleさんの動画でコースの概要を多少見ていたくらいだ。

youtu.be

 

youtu.be

 

あとはレスト管理も少ししていたが、これは失敗。

レース3日前まで追い込む予定が、4日前のトレーニングで脚にかなり疲労が溜まってしまい、3日前はなかなかうまく追い込めず。

 

2日前をフルレストにし、前日に少し追い込んで足を多少慣らす感じにしたかったが、前日は雨。自転車に乗れなかったので、ジムに行って脚と体幹を重点的に刺激を与え、ストレッチでほぐすイメージで取り組んだが、当日は脚の動きが悪いなと試走でわかるほどに追い込んでしまった

 

 

 

そんな身体のコンディションと久々に朝4時半に起きて眠たい状態で会場に向かい、金沢でお世話になっていた方々に挨拶をしてから朝の試走に挑む。

 

後輩と一緒に走りたかったが、お前は速いから先に行けと言われ少し凹んだ。

 

砂のセクションは混み合っていてうまく走れなかったが、逆にそういう場合はどこをどう走ろうかということを考えた。

とはいえやはり人が多く、乗車で乗り切ることがほとんどできなかったので、基本ランしていたし、本番もそんな感じなんだろうな〜と思っていた。

 

というか、この時点で砂が本当にしんどすぎて、心折れそうになっていた。

今回のレース、本当に昇格すらできないと思っていた。

 

 

芝のセクションは試走時にはパークの確認と、木の根やくぼみを探して、どこでどう前の選手を抜くことができるかを考えながら試した。

 

試走の時点では、芝でまくり上げて順位を上げる想定だったので、強度もできるだけレース想定で走った。

 

そもそも、レースまでは時間があったので、今のうちから脚使って、身体を起こして温めないと十分なコンディションを発揮できないだろうなと思っていた。

 

自分のレースの前も、クラブの選手や後輩を応援しながら走ることで、無理のない範囲で身体を固めない(慣らす)ことは意識していたし、楽しみながら応援することで、レース前から緊張をほぐすことができた。

チームメイトを煽るのもCXの醍醐味!(photo by Kikuzoさん)



 

砂のセクション

 

ここからはレース中のお話。

良かった点と反省点を書きます。

 

 

「よかった点」

 

 ビビらないで砂に突っ込むことができた。

 

自転車を走る上で、ビビらないことは一番大事だと思っている。

 

ビビると高い確率でコケる。

 

そんな中でスピードをつけて、自分の持っている知恵で砂に向かって突っ込むことができたのは大きいと思っている。

 

おかげで上位で砂に苦戦している選手を抜かすことができた。

 

 予習したことが実践でき、ゾンビ坂周辺以外の砂はそこそこスムーズに走ることができた。

 

先述の通り、砂に挑む上で、実際に走ることは当日しかできなかったが、動画を見て予習した。

 

それを心がけて砂を走ったところ、思ったよりも走れたが、改善点もあったのでこれは後述、反省点のところで。

 

③なんかよくわかんないけど、ゾンビ坂のランで順位上げれた。

 

「反省点」

 

 砂でバイクプッシュするという知識が全くなかった

 

トップカテゴリの選手を見ていると、砂の中でスピードが落ちてからや、轍から外れて他の轍に移る際に、バイクプッシュして走っている姿が散見された。

 

自分の中にはこの知識がなかった。

 

そういえば先日のJCFの際、沢田時選手が走り方について軽く触れていた場面でも言っていた気がするし、すでにc1を走っている先輩とレース後に話していても同じことを言っていた。

 

この知識があればもう少し砂を早く走れたと思うと悔しい。

多分反省点③(後述)の原因もここにあると思う。

 

プッシュして脚以外でバイクを前に出すことができていればもう少し明日の節約はできただろう。

 

クリートの着脱が遅く、乗車ランの切り替えが遅くなってしまった。

 

相変わらずMTB系ペダルのクリート着脱が苦手です。

ロードの付け方の癖を抜かないといけないですねぇ

 

直前にチームの方に工具を貸していただき、ペダルのネジの固さを緩めにしておいたが、もしかしたら逆方向に回していたかもしれないし、そもそも、乗り降りの判断が遅かったので、降車ランがスムーズにできなかった。

 

ここで降りるというポイントを試走の段階から決めておけばよかったかもしれないし、そもそも砂でうまく走れたらこんなことにはならなかったよね〜

 

これからも基礎に忠実に、常に練習を重ねます。

 

③思ったよりも砂で脚が削られてしまった。
これは割愛。

 

視界がぼやけ、死相がみえていました。(photo by Y.Katoさん)

 

芝のセクション

 

「良かった点」

 

①パークをうまく利用できた。

 

②想定通りの場所で前選手を抜かすことができた。

 

良かった点に関してはサクッと

 

芝の中にあったコブやキャンバーでは自分の思った通りに荷重、抜重ができたので落車することはなかったし、余計なブレーキをかけることはなかった。

 

とはいえ、あくまで自分ができる範囲内でしかないので、練習を重ねてスキル向上を図りたい。

 

②に関しても試走で考えていたところで抜けたのは上出来かと

 

「反省点」

 

 体力的な問題で走ることで精一杯になってしまい、思ったようなラインで曲がれなかった。

 

IT技術者さんだったか、すくみずログさんだったかがブログで言っていたことなんだけど、CXバイクはジオメトリによって曲がり方の特性が変わってくるらしい。

 

自分が乗っているバイクについて、ジオメトリとか特性はよくわからないが、なんとなく「バイクを倒して曲がる」方が曲がりやすいような気を愛知牧場練で薄々感じていた。

 

このレースも、芝のセクションはきついカーブが多かったので、芝のグリップとそう言ったバイク特性をいかして曲がれば速くいけると試走で思った。

 

しかし蓋を開けてみれば、レース中はキツすぎてそんなこと考えずに曲がっていた。

 

まぁ落車せず曲がれたのは良かったけれど、明らかに試走よりもノロい曲がり方をしていたし、実は集中切らしてフロントを数回取られかけた体力なさすぎ。

 

②走り方が雑

特に選手を抜こうとする時。

 

慌てて木の根っこがあるところに強引に突っ込んで、想定していないところで抜こうとしていた時もあった。

 

抜けないのに意味ないことをするな。

 

あとは抜いたあと。

 

強引にライン戻しすぎな気がした。

 

ギリギリを攻めすぎて他選手と接触してしまい、落車させてしまったこともあったので、本当に申し訳なかったです。

 

以上、レース中の振り返りでした。

 

 

 

レースを終えて

 

今回このレースで勝てた背景として、精神的な面では多くの人に支えられたと思っています。

 

早朝から親に車を借りて行こうとしていたけれど、ペーパードライバーで心配だということで、貴重な休みを費やして運転してくれた自分の親。

 

テントに荷物を置かせてもらったり

スタート前にゼッケンをつけてくださったほか、エナドリが飲みたいなどとぼやいたら、余分にあるからとご厚意で1つ下さったりと、いろいろお世話になった金沢のクラブの方々。

 

レースで一番緊張するスタート前(この時間が本当に嫌い!!!)に、上着を預かってくれ、楽しく雑談してくれた後輩。

 

ご厚意で部にウェアやサプリを提供してくださっている方々

 

お世辞とかではなく、こういった支えがあったからレースで勝てたのだろうと思っています。

 

いつもありがとうございます。これからもがんばります。

photo by M.Hattoriさん



 

 

 今後

 

というわけで晴れてc3からc2に昇格したわけなのですが、正直本当のCXレースはここからだと思っています。

 

競技時間が増え、ロードでもE1を走るような選手がいる中で、c1に上がるためには参加人数の5%(基本的に1人〜2人)に入らないといけない。

 

レース後にあげてくださるラップタイムチャートを見ると、仮にその日c2で走っていいたとしたら、タイム的に自分の順位は5位前後。

周回数が増えるのでもう少し遅くなるだろう。

 

次の出場予定レースは 128日の第4戦、愛知牧場です。

それまでにとにかく基礎に忠実な練習を重ねたいと思います。

 

あと、ホイールの内幅が広すぎて、タイヤ幅33を超えているかもしれない問題にもちゃんと対処しておきます。

そんなしょーもないことで貴重なレースを失うわけにはいかない

 

 

ちなみに、翌日のJCXがついた第5戦は、僕が何も考えず第4.5戦TOEICラウンドを午後に申し込んでしまい、時間が被ってしまいました。

 

まぁ逆に言えば一発勝負で、その日だけに集中する方がいろいろやりやすいのかなとも考えています。

 

とりあえず年末はfestive500に挑戦する中でベースを強化していこうと思っています。

 

地元の基本晴れているところは好きです。環境には恵まれています。

 

贅沢を言えば、愛知県内でも誰かと練習できるような環境は欲しいので、もう少し脚力に自信がついたら門をたたいてみたいと思っています。

末筆にはなりますが、今回このようなレースを開催してくださった東海シクロクロス運営員会の方々に感謝を書かせていただいててレースレポートとさせていただきます。

ありがとうございました!

金沢のクラブメンバーと(by田中さん)